CONCEPT
東京と違って、京都は展覧会を観る機会も数も少のうございますが、私は書画や骨董の売立のようなものでも、出来るだけ見逃さないようにして、そうした不足を満たすように心掛けて居ます。そうして、そのような売立なぞを観に参りまして、特に興味を惹かれますのは、評判の呼び物は勿論でございますが、それよりも片隅に放擲されて、参観者の注視から逸して淋しく蹲うずくまって居る故も解らぬ品物でございます。
東京と違って、京都は展覧会を観る機会も数も少のうございますが、私は書画や骨董の売立のようなものでも、出来るだけ見逃さないようにして、そうした不足を満たすように心掛けて居ます。そうして、そのような売立なぞを観に参りまして、特に興味を惹かれますのは、評判の呼び物は勿論でございますが、それよりも片隅に放擲されて、参観者の注視から逸して淋しく蹲うずくまって居る故も解らぬ品物でございます。
一層私は少女時代の絵本類に懐かしい追憶を昂たかめました。今更私が解き出すまでもありませんが、それは。恰度「新編水滸伝」。
自我の強い北斎は到頭爆発してしまい断然絵を拒絶しましたが、北斎の絵の方が人気があったせいか否か書肆の丸屋甚助は。
東京と違って、京都は展覧会を観る機会も数も少のうございますが、私は書画や骨董の売立のようなものでも出来る。
評判の呼び物は勿論でございますが、それよりも片隅にれて、参観者の注視から逸して淋しく解らぬ品物でございます。